暑さ対策はしたいけれど、電気代は上げられない。地下水利用で、社員の離職防止にもつながる対策ができました。

石川技研工業株式会社
石川県
鉄鋼・非鉄・金属関連
弊社は、ステンレスパイプの製造をしています。ステンレスパイプは電車の網棚やビルやデパートの階段手すりなど、様々な場所に使用されていて、特に、家庭用のクローゼットのハンガーや物干し竿は日本国内でトップシェアを誇っています。ステンレスパイプは、造管→研磨→加工という工程を経て生産されますが、工場内の機械からの発熱、かつ、古い建屋のため、太陽の侵入熱も多く、夏場の室温は40℃という壊滅的な状況に加え、作業者は長袖にゴム手袋を着用しているため、熱中症リスクの高い現場でした。
暑さ対策として、まずは現場に冷蔵庫を設置して、水分をこまめに取るようにしたり、凍らせたペットボトルを使用した水冷服を導入したりもしましたが、厳しい夏の暑さはなかなか耐えられず、他の製品を探していました。ただし、電力デマンドの関係で、エアコンの導入は難しく、代わりに、工場がある石川県白山市は、冷たく水質が綺麗な地下水が豊富にあるので、これを活用した製品はないかと探していたときに、懇意にしていて実績も多数ある代理店さんから、カマクラさんの地下水を利用した製品を紹介してもらいました。
第一工場と第二工場の作業エリアに、合計26台のジオ・アクア 室内固定タイプを設置しました。風が作業員の頭上を通るように吹出方向を調整し、特に暑い時は工場扇と併用して暑さ対策ができるようにしています。ですが実際は、工場扇を使わなくても良いくらい、作業環境は涼しくなり効果が出ています。休憩中の着替えも不要になった作業者も多く、外よりも中の方が涼しいので、室内で休憩をとるようにもなりました。一般的なスポットクーラーだと、排熱があるので工場内の室温は上がってしまいますが、そのような心配もなく、暑さを理由に退職を考えていた社員の離職防止にも繋がりました。
さらに、冬場は凍結防止のために夜間、ファンを運転しているのですが、これまで始業時は氷点下だった工場内が10℃近くなっていました。月曜日の朝は非常に工場内が寒かったのですが、寒さが和らいだだけではなく、そのおかげで灯油の使用量も減り、副次的な効果が得られ、これには驚きました。今後は、まだ対策ができていないエリアの暑さ対策、また、排水している地下水の2次利用として、屋根への散水ができれば、より良い環境づくりができると考えています。

第一工場。

第二工場。両側にGAMKを設置しています。

作業する方に風が当たるように吹出口を調整。

平面図

立面図
DATA
業種 | 鉄鋼・非鉄・金属関連 |
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事業内容 | ICSパイプ・ステンレスパイプの製造、パイプ切断および加工 |
設置機種 | (新設) ジオ・アクア 室内可動タイプ (GAMK-4002S×26台) |
お話をお聞きした人 | 取締役 製造本部長 金丸 様 開発事業部 品質保証課 課長 舟田 様 |
インタビュー実施日 | 2025年7月10日 |
製品情報
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